「抱負」と「目標」の違いとは？意味・例文・正しい使い方をわかりやすく解説！

はじめに｜「抱負」と「目標」、何が違うの？

新しい年の始まりや、何かにチャレンジしたい気持ちが高まるとき、「今年の抱負は？」「どんな目標を立てたの？」という会話を耳にすることってよくありますよね。特に年始のあいさつや手帳・日記を書くときに、この2つの言葉を意識する方も多いのではないでしょうか。でも「抱負」と「目標」って、似ているようで実はちょっと違うニュアンスを持っているんです。

なんとなく「どっちを使えばいいのか分からないな…」と感じた経験はありませんか？たとえば「もっと笑顔で過ごしたい」と「英語を毎日30分勉強する」、この2つはどちらも素敵ですが、意味合いは少し違いますよね。

この記事では、「抱負」と「目標」の基本的な意味の違いから、それぞれの使い方、そして実生活での活かし方まで、やさしく丁寧に解説していきます。言葉の選び方に迷っている方、初めて聞く方でも安心して読めるよう、分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

【早わかり表】「抱負」と「目標」の違いを一目でチェック！

項目	抱負	目標
意味	心の中の決意や意気込み	達成すべき具体的なゴール
使う場面	新年のあいさつ・日常の意気込み	ビジネス・学習・ダイエットなど
抽象度	抽象的（気持ち重視）	具体的（数値など明確）
例文	「今年は笑顔を大切にします」	「TOEICで800点を取る」

「抱負」とは？その基本的な意味と特徴

「抱負」の意味とは？心の中の決意や意気込み

「抱負（ほうふ）」とは、自分の心の中にある強い思いや、「こうなりたい」「こんなふうに生きたい」といった未来への願いを表現する言葉です。まだ明確なスケジュールや計画が決まっていなくても、自分の価値観や大切にしたいことを意識して表すことができるのが、抱負の特徴です。心の中で温めている想いを言葉にすることで、気持ちが引き締まり、新しいスタートを気持ちよく切るきっかけにもなります。

たとえば、「自分らしさを大切にしたい」「家族との時間をもっと大事にする」など、日々の過ごし方や考え方に影響を与えるような内容が多く見られます。抱負は自分の“心の芯”に触れるような言葉ともいえるでしょう。

 実生活での使い方と例文紹介

抱負は、新年のあいさつや、何か新しいことを始めるときによく使われます。たとえば、会社の朝礼や学校の始業式などで「今年の抱負を発表してください」と言われるシーンもよくありますね。

具体的にはこんなふうに使われます：

• 「毎日を前向きに過ごすことが私の抱負です」
• 「もっと人にやさしくなりたいと思っています」
• 「どんなときも笑顔を忘れずに過ごしたいです」

このように、自分の内側から湧いてくる想いを、そのまま素直に表現することが大切です。文章にするときは、完璧な言い回しを目指す必要はありません。ありのままの気持ちを言葉にするだけでも、しっかりとした「抱負」になりますよ。

抱負のNG例：数値で表してしまうと誤解されることも

「売上を100万円達成する」「毎日3時間勉強する」といった表現は、どちらかというと「目標」に分類されます。これらは達成するための具体的な行動や数字をともなっているため、抱負というよりは計画やゴールに近いものです。

もちろん、抱負の中に目標の要素があってもかまいませんが、抱負はあくまでも「気持ちの土台」です。数値や結果にとらわれず、自分の中の想いや意識の変化に焦点を当てると、より自然で温かみのある抱負になります。

 「目標」とは？その基本的な意味と特徴

「目標」の意味とは？達成すべき具体的なゴール

「目標（もくひょう）」とは、具体的に「ここまで到達したい」と思うゴールを明確に設定し、それに向けて行動を起こすための指標となるものです。たとえば「資格試験に合格する」「3ヶ月で5kg痩せる」など、結果や成果がはっきりと確認できる内容が特徴です。目標を立てることによって、自分が何をすべきかが明確になり、行動しやすくなります。

また、目標には期限や数値といった“測定できる要素”があると、達成度が目に見えて分かるようになり、モチベーションの維持にもつながります。目標を持つことは、ただ頑張るだけではなく、「なぜ頑張るのか」「何を目指しているのか」という意味づけをする役割も果たします。

実生活での使い方と例文紹介

日常生活では、目標はさまざまな場面で活用されます。たとえば、健康面では「運動を週3回する」、仕事では「今月中にプレゼン資料を完成させる」、学習面では「1日30分読書する」など、それぞれのライフスタイルに合わせた設定ができます。

具体的な例としては：

• 「1か月で3kg痩せるのが私の目標です」
• 「英検準1級を受けるため、毎日30分英語を勉強する」
• 「月末までに読書10冊を達成する」
• 「毎日8,000歩を歩くことを習慣にする」

このように、目標は生活を整えたり、自分の成長を促すきっかけにもなります。

目標のNG例：「努力する」だけでは不十分な理由

「もっと努力する」「頑張る」などの表現は、気持ちの強さは伝わるものの、実際に何をするのかが曖昧になりがちです。たとえば、「毎日努力する」では、どのような行動が努力なのか、人によって解釈が違ってしまうため、目標としては弱くなってしまいます。

目標を設定するときには、「いつまでに」「何を」「どのくらい」という3つのポイントを意識してみましょう。たとえば、「毎日30分ウォーキングする」「3ヶ月以内にブログ記事を10本書く」など、具体的な数値や期限があると、行動に移しやすく、達成感も得られやすくなります。

目標は、自分を縛るものではなく、より良い自分になるための道しるべです。無理のない範囲で、でもちょっぴり頑張れば手が届く、そんな目標が理想的ですよ。

「抱負」と「目標」の違いを徹底比較！

焦点の違い｜「気持ち」か「行動」か

抱負は“内面的な意気込み”に焦点があり、気持ちや考え方、意志など、心のあり方を大切にする表現です。一方で、目標は“達成する行動”に注目し、「何をするのか」「どのように取り組むのか」という具体的な行動が重視されます。たとえば、「人に優しくなりたい」は抱負、「1週間に3回ボランティア活動に参加する」は目標という違いがあります。焦点の違いを意識することで、自然な使い分けができるようになります。

抽象度の違い｜「ざっくり」か「具体的」か

抱負は「もっと明るく」「やさしくなる」「前向きな気持ちを持ち続ける」などの抽象的でふんわりとした表現が多いのが特徴です。その一方で、目標は「1日10分読書」「毎朝6時に起きる」「3か月で5kg減量する」といった、具体的で数値や行動が明確な内容が中心となります。抽象的な抱負は方向性を示す一方で、目標はその実現に向けての道筋と捉えると、両者の違いがより分かりやすくなります。

用途・場面の違い｜年始挨拶か、ビジネス目標か

抱負は、年始のあいさつや自己紹介、ブログや日記の冒頭など、比較的カジュアルで気持ちを伝える場面で使われることが多いです。「今年は家族との時間を大切にしたいです」など、自分の意志や希望を素直に伝えるときにぴったりです。対して、目標はビジネスや学習、健康管理、育児などの「成果」や「結果」が求められる場面で使われる傾向があります。プレゼンテーションや報告書、面接などでも、目標は信頼性のある内容として重要視されます。

違いまとめ一覧表でチェック！

ここまでご紹介してきたように、「抱負」と「目標」にはそれぞれ違った特徴と使い方があります。抱負は「気持ち・意気込み」を大切にし、目標は「行動・結果」にフォーカスするという構造になっています。このように2つをしっかりと区別しておくことで、自分の気持ちや計画をより的確に表現することができるようになります。

また、言葉の選び方ひとつで、相手に与える印象や伝わり方も変わってきます。たとえば、年始のスピーチでは「今年はもっと人に優しくしたいです」という抱負がふさわしく、ビジネスの報告では「今期の売上目標を前年比120％に設定しています」といった具体的な目標が求められます。このように、それぞれの言葉には適した使いどころがあるのです。

以下の一覧表で、抱負と目標の違いをあらためて整理してみましょう。この表を見ることで、シーンに応じた正しい使い分けがスムーズにできるようになりますよ。

「抱負」と「目標」の関係性と正しい順番

「抱負」という方向性の中に「目標」がある

まず最初に、「自分はこんなふうになりたい」「こう生きていきたい」といった気持ち（＝抱負）を思い描くことが大切です。抱負は、日々の行動や選択の“軸”となる方向性を示してくれるもの。たとえば「人に優しくしたい」「自信をもって行動したい」など、内面的な意志を明確にします。

そしてその抱負を実現するために、より具体的なステップを考えることが「目標」になります。たとえば「週に1回、家族に手紙を書く」や「毎朝『おはよう』を笑顔で伝える」など、抱負の想いを形にする具体策が目標です。こうして、抱負と目標は“気持ち”と“行動”のペアとして考えるととても分かりやすくなりますよ。

 どちらが先？設定の順番で迷わないために

抱負と目標、どちらを先に考えればよいのか迷ってしまうこともありますよね。そんなときは、「抱負→目標」の順で整理するとスムーズです。

まずは「どんな気持ちで過ごしたいか」「今年1年をどういう姿勢で迎えたいか」など、自分の内側の声に耳を傾けてみましょう。そして、その気持ちを大切にしながら、それを行動として実現するための方法を考えていく、という流れです。

この順番を守ることで、「目標があるけど心がついてこない」といったズレも起こりにくく、行動に対する納得感やモチベーションも高まりやすくなります。

 ピラミッドで考える｜目的→抱負→目標の構造とは？

「目的」「抱負」「目標」は、実はピラミッド型の関係で考えるととても理解しやすくなります。

まず、ピラミッドの頂点には「目的」があります。これは「自分は何のためにこれをするのか」という根本的な理由や人生のテーマともいえる存在です。

その下に「抱負」が位置し、目的を実現するための気持ちや方向性を表します。たとえば、「誰かを笑顔にしたい」という目的のもとに、「いつも明るい自分でいたい」という抱負があるイメージです。

そして一番下に「目標」がきます。目標は、抱負を現実に落とし込むための具体的な行動や計画を示します。「毎日挨拶をする」「週に1回ボランティアに参加する」など、日々の積み重ねがここに含まれます。

このように、上から下へ順に考えると、それぞれの意味が明確になり、自分の行動にも一貫性が出てきますよ。

「目的」「テーマ」「スローガン」との違いも押さえておこう

「目的」とは？最終的にたどり着きたいゴール

「目的」とは、何かを始めたり行動したりするときに、「なぜそれをやるのか？」という根本的な理由や最終的にたどり着きたいゴールのことを指します。目的は、その人の価値観や生き方にも深く関わっていて、表面的な行動よりもずっと深いところにある“心の軸”のような存在です。

たとえば、「仕事を頑張る」の裏には「家族を安心させたい」「自分の夢を叶えたい」など、さまざまな目的があるかもしれません。この“なぜ”が明確になっていると、どんな困難な状況でもぶれずに行動しやすくなり、自分の道に自信を持つことができます。

「テーマ」とは？活動全体の主題

「テーマ」は、その年・その期間・そのプロジェクトなどで掲げる大きな方向性や主題を表す言葉です。テーマは目的ほど深くなくても、行動の柱や中心になる考え方としてとても大切です。たとえば、1年間のテーマを「挑戦」にすると、その年は“初めてのことに積極的に取り組む”という姿勢が自然と身につきます。

また、学校の自由研究やイベントなどでも「テーマを決めましょう」と言われるように、物事を進めるうえでの「基準」「一貫性」を作る役割もあります。テーマを決めることで、日々の選択がぶれにくくなり、自分の行動に意味や連続性が生まれます。

「スローガン」とは？抱負や目標を簡潔にした表現

「スローガン」は、抱負や目標をより分かりやすく、簡潔なフレーズにまとめた表現です。たとえば、「笑顔で毎日！」や「変化を恐れず挑戦！」など、ひと目でその人の想いが伝わるキャッチフレーズのような役割を果たします。

スローガンは自分のモチベーションを高めたり、周りに自分の考えを伝えたりするときにとても便利です。特に学校の標語や企業の経営理念などでは、印象に残るスローガンが使われることが多く、その言葉がチーム全体の方向性を示す旗印になることもあります。

個人としても、「今年のスローガンは『一歩ずつ前へ』」などと決めておくと、気持ちがぶれそうになったときに自分を立て直すヒントになりますよ。

 抱負や目標がよく使われるシーンとは？

年始のあいさつや書き初めで使われる「抱負」

年始といえば、「今年の抱負を発表しましょう」というフレーズをよく耳にしますよね。学校では始業式やホームルーム、会社では新年の朝礼や社内メールなどで、抱負を共有する場面が多くあります。これは新年という節目に、自分の気持ちや意志を言葉にすることで、新たなスタートを意識しやすくするためでもあります。

たとえば、「今年は人にやさしくする」「毎日感謝の気持ちを忘れない」など、自分の内面や生き方に関わる決意を抱負として表現します。このような場面では、あまり数字や期限を出さずに、心のあり方を素直に言葉にすることが好まれます。

ビジネス・試験・育児などで使う「目標」

目標は、さまざまな具体的な場面で活用されます。たとえば、仕事では「今期の売上を前年比110％にする」や「新規顧客を月5件獲得する」などの数値目標が一般的です。試験では「TOEICで800点を取る」「看護師国家試験に合格する」といった明確な合格ラインを目指すものが多く見られます。

また、子育てや家計の場面でも目標は役立ちます。「子どもと週1回は一緒に絵本を読む」「月の食費を3万円以内に抑える」など、日々の生活の中で実行しやすい小さな目標もとても効果的です。目標があることで行動が具体的になり、達成感も得られやすくなります。

就職・面接などでも使われる！その場に合った表現の選び方

就職活動では、履歴書や面接で「あなたの目標は何ですか？」と聞かれることがよくあります。このときに求められるのは、自分の将来に対するビジョンや、どんな働き方・成長を目指しているのかといった明確な方向性です。

たとえば、「3年以内に主任になれるよう、現場での経験を積みたいです」や「まずは基礎をしっかり学び、5年後には後輩の指導ができる人材になりたいです」など、現実的で意欲が感じられる目標が好印象につながります。

一方で、あまりにも抽象的な表現や、現実味のない夢を語ってしまうと「準備不足」と捉えられてしまう可能性もあります。自分の経験や価値観を踏まえた、実行可能性のある表現を選ぶことがポイントです。

 自分だけの抱負・目標を作る！書き方ガイド

抱負の書き方テンプレート3選（学生・社会人・主婦向け）

抱負は「こうありたい」と感じる気持ちを言葉にすることが大切です。自分の役割やライフスタイルに合わせて表現を選ぶと、よりしっくりとした抱負になります。

【学生向けの抱負例】

• 「私は周りに感謝できる人になります」
• 「毎日1つ新しいことを吸収するよう心がけます」

【社会人向けの抱負例】

• 「私はどんなときも冷静に対応できる社会人になります」
• 「毎朝、前向きな気持ちで出勤できるように意識します」

【主婦・主夫向けの抱負例】

• 「私は家族の健康と笑顔を大切にする人でありたい」
• 「毎日1つ、自分のための時間を楽しむ工夫をしていきます」

どれも自分の気持ちに正直な、無理のない内容でOKです。気負わず、自分の中の優しい決意を大切にしましょう。

 目標の作り方テンプレート（SMARTを使って具体的に）

目標は、具体的で明確であるほど行動に移しやすくなります。SMARTの法則を取り入れると、自分に合った実行可能な目標を立てやすくなります。

【テンプレート例】

• 「○月○日までに○○を○回実行する」
• 「週に○回、○分間○○することを続ける」
• 「毎日○○に取り組み、○月には成果を記録する」

たとえば、「8月末までに10冊の本を読む」や「毎日15分、ラジオ英語を聴く」など、数値と期限を含めると実行力が高まります。行動を細かく区切ることも成功のカギです。

書き出しに迷ったときのフレーズ例まとめ

「抱負や目標を書きたいけれど、どんな言葉から始めればいいか分からない…」そんなときに役立つ書き出し例をいくつかご紹介します。

【抱負の書き出し例】

• 「私は○○を大切にしたいです」
• 「これからは○○を意識して行動します」
• 「どんなときも○○を忘れずに過ごしたいです」

【目標の書き出し例】

• 「○○までに○○を達成します」
• 「○○を継続して、○○につなげます」
• 「○○を通して、自分を成長させたいと思います」

やさしく、素直な言葉を選ぶことで、長く続けやすい内容になりますよ。

目標設定に役立つ「SMARTの法則」とは？

SMARTとは何か？5つの要素を簡単に解説

目標を立てるときに活用できる便利なフレームワークのひとつが「SMARTの法則」です。これは、目標を5つの視点で具体的・現実的に設計するための考え方で、多くのビジネスや教育現場でも使われています。

• S（Specific）: 具体的に
  「もっと頑張る」ではなく、「朝6時に起きて10分間のストレッチをする」など、何をするかが明確になるように設定します。
• M（Measurable）: 測定可能に
  どれくらいできたかを数字や回数で把握できるようにします。たとえば「1日5ページ読書する」「体重を3kg減らす」などです。
• A（Achievable）: 達成可能に
  頑張れば実現できる現実的な内容にすることで、継続しやすくなります。無理な内容だと途中であきらめやすくなってしまいます。
• R（Relevant）: 関連性を持たせて
  自分の抱負や価値観、長期的な目的とつながるように設定することで、意味のある行動として続けやすくなります。
• T（Time-bound）: 期限を決める
  「今月中に」「1週間以内に」など、いつまでにやるかを明確にすることで、行動にスピード感が出ます。

この5つのポイントを意識して目標を立てるだけで、より実行しやすく、達成しやすい目標に近づけます。

SMARTの法則を使った目標例（ダイエット・資格勉強など）

では、実際にSMARTを意識して立てた目標の例をいくつか見てみましょう。

【ダイエットの場合】

• 「3か月で5kg痩せるために、毎日朝30分ウォーキングする」
• 「毎日夕食後に体重を記録して、週ごとの変化を見る」

【資格勉強の場合】

• 「TOEICで700点以上を取るために、1日30分リスニングと30分文法演習を3か月間継続する」
• 「11月の試験までに参考書を3冊終わらせる。1週間で50ページを読むペースで進める」

このように、目標を立てるときにSMARTの考え方を取り入れることで、計画が立てやすくなり、行動に移しやすくなります。「頑張ろう」と気合いで進めるのではなく、「どうしたら実現できるか？」を考えることで、目標が現実に近づいていくのです。

 著名人に学ぶ！抱負・目標の実例紹介

アスリート・芸能人の「新年の抱負」から学ぶ決意表現

スポーツ選手や芸能人が年始に語る「今年の抱負」は、非常にシンプルでありながら、心に残る力強い言葉が多いですよね。たとえば、「笑顔を忘れない」「応援してくれる人に恩返しをしたい」「今までよりもっと自分らしく」など、短いフレーズであってもその背景にある努力や覚悟が伝わってきます。

これらの表現は、形式にとらわれず、自分の気持ちを正直に言葉にしている点が特徴です。自分の抱負を考える際にも、無理にかっこよく見せようとせず、自分の素直な思いや価値観に寄り添った言葉を選ぶと、共感を呼びやすくなります。身近に感じられる決意表現として、ぜひ参考にしてみましょう。

経営者やビジネスマンの「目標設定」例に学ぶ論理的思考

企業の経営者や成功したビジネスパーソンは、目標を設定するときに必ず「達成可能かつ測定可能」なものを意識しています。たとえば、「売上10％アップ」「週1回の営業戦略見直し」「月内に3件の契約を獲得」といったように、明確な期限や数値を伴った目標が多いのが特徴です。

また、「目的→戦略→行動」という流れで目標を構築するため、計画に無駄がなく、日々の取り組みもブレにくくなっています。こうした考え方は、私たちの日常にも応用可能です。たとえば、「1か月で3kg痩せたいから、毎日20分の運動を取り入れる」というように、目的に紐づいた目標を作ることが、継続のカギとなります。

SNSで話題になった「抱負・目標」の言葉たち

最近では、X（旧Twitter）やInstagram、TikTokなどのSNSで「今年の抱負」や「今年の目標」を投稿する人が増えています。たとえば、「#2025年の目標」「#今年の決意」などのハッシュタグと一緒に、自分の言葉をシェアすることで、多くの人と前向きな気持ちを共有するきっかけにもなっています。

投稿される言葉は、「毎日小さな幸せを見つける」や「他人と比べない」「コツコツ続ける」など、心に優しく響く表現が多く、見るだけでも元気や安心感をもらえることが多いです。SNSをうまく活用して、自分の抱負や目標を公開することで、自然と応援される存在になったり、継続のモチベーションになったりすることもあります。

気になるフレーズがあれば、自分の目標づくりに取り入れてみるのもおすすめです。

よくある質問（Q&A）

 Q1: 抱負と目標、どちらを使えばいいか迷ったら？

まずは自分の気持ちや考えを整理するところから始めてみましょう。「気持ちを大切にしたい」「内面を整えたい」といった心のあり方を重視するなら「抱負」がぴったりです。たとえば「毎日を丁寧に過ごしたい」「人に優しく接したい」などのように、自分の思いや姿勢を表現したいときに使います。

一方で、「具体的に何かを達成したい」「ゴールを明確にしたい」と思うときは「目標」を選ぶのがおすすめです。たとえば「TOEICで800点を取る」「3か月で5kg減量する」など、行動に移しやすい内容なら目標に分類されます。まずは「気持ち中心か行動中心か？」という観点から、使い分けてみましょう。

Q2: 抱負が思いつかないときはどうしたら？

「自分の抱負ってなんだろう…」と迷ったときは、まず自分の価値観や理想のライフスタイルについて考えてみるのがヒントになります。たとえば、「どんな人になりたいか」「どんな1年を過ごしたいか」を思い浮かべてみましょう。

また、日記やメモに最近嬉しかったこと、反省したこと、自分らしいと感じた瞬間などを書き出してみると、自然と「こうなりたい」という気持ちが浮かんできます。雑誌やSNSで他の人の抱負を参考にしてみるのもおすすめです。焦らず、心の声に耳を傾けることが大切ですよ。

 Q3: 抱負を漢字一文字で表すとしたら？

一年の抱負を漢字一文字で表すのは、とてもシンプルで心に残りやすい方法です。「挑（チャレンジ）」「笑（笑顔を大切に）」「整（心と環境を整える）」など、自分の目指したい姿や大切にしたい気持ちを一文字で表すことで、日々の行動にも自然と意識が向きやすくなります。

ほかにも、「育」「磨」「動」「優」「続」なども人気があります。決めた漢字は、手帳やスマホの待ち受けにしたり、毎日見る場所に貼っておいたりすると、忘れずに意識し続けられますよ。自分らしい一文字を、楽しみながら選んでみてくださいね。

 こんなときどうする？「抱負・目標」に関するお悩み解決コラム

自分の「強み」や「夢」からヒントを得る方法

目標を立てようと思っても、なかなかピンとくるものが思いつかないことってありますよね。そんなときは、まず自分の「強み」や「過去にうまくいったこと」「心が動いた経験」に注目してみましょう。

たとえば、「人と話すのが好き」「一度始めたことは続けられる」「アイデアを考えるのが得意」など、自分が自然にできることや、周りに褒められたことを書き出してみるのがおすすめです。

また、「子どものころに憧れていたこと」「将来やってみたい夢」なども、目標を立てるうえで大きなヒントになります。強みと夢をかけ合わせて、「この1年でやってみたいこと」を考えると、自分らしくてワクワクする目標が見つかるかもしれませんよ。

三日坊主になりやすい人の目標の立て方

「せっかく目標を立てても、続かない…」そんな方は、目標の立て方を少し見直してみるとよいかもしれません。ポイントは「小さく始めること」と「楽しさやご褒美を用意すること」です。

たとえば、「毎日1時間の勉強をする」のではなく、「1日5分だけ参考書を開く」くらいから始めてみましょう。習慣化には“とにかく始めること”が一番大切です。また、1週間続いたら自分にちょっとしたご褒美をあげるなど、モチベーションが上がる工夫も効果的です。

途中でサボってしまったときも、「また今日から再スタートしよう」と優しくリセットできる仕組みを持っておくと、継続しやすくなりますよ。

毎日続けるための「習慣化のコツ」とツール紹介

目標を達成するには、日々の行動を無理なく続ける「習慣化」がカギになります。習慣化を助けてくれる便利なツールやコツを活用しましょう。

まずおすすめなのが、ToDoリストアプリやタスク管理アプリ（たとえば「Google Keep」「Habitify」「Notion」など）です。スマホで手軽に記録ができ、完了した項目にチェックをつけることで達成感も得られます。

また、紙の手帳やカレンダーに「できた日」にシールを貼ったり、チェックをつけたりするのもモチベーションアップに役立ちます。朝のルーティンに組み込んで、「起きたら1ページ読書」など、日常の流れに自然に組み込むと、続けやすくなります。

習慣にするには、「続けることが当たり前」になるまでやさしく繰り返すのが大切です。自分に合ったスタイルで、楽しく習慣化していきましょう。

まとめ｜「抱負」と「目標」を正しく使えば、人生が前向きになる

「抱負」は心の中のあたたかい決意、「目標」はそれを叶えるための道しるべ。

どちらも大切な存在です。

自分に合った使い方で、新しい一歩を気持ちよく踏み出してみてくださいね。