インターホンが別の部屋で聞こえないのはなぜ?
音の減衰と建物構造による影響
インターホンが別の部屋で聞こえない原因の多くは、建物の構造や素材にあります。特に鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造の住宅では、壁が厚く音を通しにくいため、チャイムの音が届かないことがよくあります。木造住宅では多少音が伝わりやすいものの、リフォームや防音施工によって音の通りが悪くなるケースもあります。
音が伝わらないもう一つの要因として、「音の指向性」があります。インターホンのスピーカーは前方向に音を出す構造が多いため、廊下や階段を挟むだけで音が弱くなってしまうのです。特にリビングが2階にある間取りや、部屋が多いファミリー向け住宅ではこの影響が顕著です。
生活音や住宅の高気密化が原因になるケース
最近の住宅は高気密・高断熱化が進み、外気を遮断する性能が向上しています。しかしこれは同時に「音が抜けにくい構造」という意味でもあります。つまり、音が外に漏れにくい=家の中でも伝わりにくいのです。
たとえばリビングでテレビを見ながらエアコンをつけていると、呼び出し音が完全にかき消されることも珍しくありません。特に深夜など静かな時間帯以外は、生活音が常に存在するため、インターホンのチャイム音は意外と埋もれやすいのです。
さらに、防音サッシや複層ガラスを使用している住宅では、音波の反射や吸収が発生し、隣の部屋まで届きにくくなります。快適性が高い反面、こうした“遮音性能の副作用”が起きているとも言えるでしょう。
インターホン本体の設定・故障も見落とせないポイント
物理的な原因のほかに、インターホン本体の設定や経年劣化も見逃せません。音量ダイヤルが最小になっていたり、電源がオフになっていたり、内部のスピーカーが壊れている場合もあります。
また、配線の接触不良もよくある原因です。長年使用していると、ホコリや湿気で端子が酸化し、音が途切れたり鳴らなかったりすることがあります。特に屋外に設置されている親機や、外壁に近い部分は劣化が早い傾向があります。
✅ 確認チェックリスト
- 音量ツマミが最小になっていないか
- 電源ランプが点灯しているか
- 他の部屋の子機は正常に動作するか
- 呼び出しボタンを押して反応があるか
インターホンが別の部屋で聞こえないときの基本的な対策
まず確認すべき「音量設定」と「機器の状態」
最初に試すべきは、基本設定の見直しです。音が小さい、もしくは全く聞こえない場合は、まず音量調整ダイヤルを確認しましょう。インターホンの背面や側面にあることが多く、誤って最小になっている場合もあります。
次に確認したいのは「電源の状態」。コンセントが抜けていたり、電池式の場合は電池切れになっていないか確認します。配線式の場合はブレーカーを落とさず作業するのは危険なので、必ず電源を切ってからチェックしましょう。
簡単に導入できるワイヤレスチャイムの活用法
「工事が面倒」「すぐ解決したい」という方には、ワイヤレスチャイムがおすすめです。送信機(ボタン)と受信機(スピーカー)を無線でつなぐだけなので、数分で設置できます。
メリット:
- 工事不要・賃貸でも使える
- 電池式またはUSB充電式で手軽
- 音・光・振動など通知方法が選べる
価格帯も1,000円〜5,000円程度と手頃で、Amazonや家電量販店で簡単に入手できます。最近では防水仕様や多音タイプも登場しており、用途に合わせて選べます。
モニター子機を安全に増設する方法と注意点(※工事は専門業者に依頼)
二階や寝室でも呼び出し音を聞きたい場合は、子機の増設が最も効果的です。ただし、増設には配線工事が伴うため、必ず有資格の電気工事士に依頼しましょう。
工事の目安費用は、1〜2台増設で約8,000〜15,000円程度。既存の親機に接続できる場合は比較的安価ですが、古い型式では対応できないこともあります。メーカーの型番を確認して、対応機種を選ぶことが大切です。
二階にインターホンを設置するメリットと注意点
生活動線が快適になるメリット
二階にインターホンを設置すれば、階段を上り下りする手間が省け、生活がより快適になります。特に、在宅ワーク中や子育て中の家庭では、「玄関まで行かなくても対応できる」ことが大きな魅力です。
さらに、防犯面でも安心です。二階からでも来訪者を確認できるため、不審者や勧誘への対応も落ち着いて行えます。
設置時の費用・工事の注意点(DIYではなく資格業者に依頼)
一般的な設置工事費用は8,000円〜15,000円ほど。
壁内に配線を通す場合や電源が遠い場合は追加費用が発生します。
DIYで無理に行うと感電リスクや機器故障につながるため、必ず専門業者へ依頼してください。
設置できない場合に選ぶべき代替策
マンションや賃貸などで工事が難しい場合は、スマホ連動型インターホンやワイヤレス子機が便利です。
| 方法 | 特徴 | 工事 | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| ワイヤレス子機 | 無線通信で受信 | 不要 | 約1万円 |
| スマホ連動型 | 通知・映像・通話が可能 | 不要 | 約1.5〜5万円 |
| 有線増設 | 安定・高品質 | 必要 | 約2万円〜 |
これらを組み合わせれば、工事不要でどの部屋でもチャイムを受け取れる環境が作れます。
賃貸住宅でインターホンが聞こえないときの解決策
まず管理会社・大家に確認すべきポイント
賃貸物件でインターホンが鳴らない、または聞こえない場合は、まず管理会社または大家さんに連絡を入れましょう。無断で交換すると契約違反になることがあります。
インターホンが故障している場合、通常はオーナー負担で修理・交換してもらえるケースが多いです。ただし、明らかな破損や故意による損傷は入居者負担になることもあるため注意が必要です。
原状回復不要で使える便利アイテム
賃貸でも安心して使えるのが「置くだけ」または「貼るだけ」で設置できるワイヤレスチャイムやフラッシュライト通知器です。壁に穴を開ける必要がなく、退去時にそのまま取り外せます。
おすすめの便利グッズ:
- 電池式ワイヤレスチャイム
- USB充電式フラッシュライト
- ポータブルバイブ受信機
退去時トラブルを防ぐための注意点
両面テープを使う際は、壁紙を傷つけない弱粘着タイプを使用しましょう。
また、退去前には設置跡が残っていないか必ず確認を。
原状回復トラブルを防ぐための一手間が大切です。
高齢者にインターホンが聞こえない場合の対策
光で知らせる「フラッシュチャイム」
耳が遠くなった高齢者の方には、光で知らせるフラッシュチャイムがおすすめです。
呼び出し音と同時にライトが点滅するため、寝室やテレビのあるリビングでも気づきやすいのが特徴です。
振動で知らせる「バイブ受信機」
ポケットに入れておける携帯型の受信機で、バイブレーションによって来客を知らせます。
介護現場や工場などでも利用される信頼性の高い方式です。
家族で安心を共有する工夫とサポート方法
最近ではスマホと連動して家族全員の端末に通知を送れるタイプもあります。
離れて暮らす家族の見守りにも活用でき、安心感が広がります。
最新の解決策|スマホ連動インターホンの活用法
スマホ通知でどこにいても応答できる仕組み
スマホ連動型インターホンは、Wi-Fi経由で来訪通知をスマートフォンに送信し、外出先でも映像や音声で応答できます。
共働き家庭や宅配対応の多い家庭に最適です。
導入時に注意すべきWi-Fi環境と通信遅延
通信が安定しないと、映像や音声が遅延する可能性があります。2.4GHz帯のWi-Fiを使用し、ルーターから5m以内を推奨します。
接続が不安定な場合は中継器を利用するのもおすすめです。
費用・対応機種の選び方
2025年現在の価格相場は以下のとおりです。
| 種類 | 概要 | 価格帯 |
|---|---|---|
| シンプルドアホン | 音のみ | 約5,000〜10,000円 |
| モニター付き | 録画機能あり | 約10,000〜60,000円 |
| スマホ連動型 | 遠隔応答可 | 約15,000〜80,000円 |
よくある質問(Q&A)
Q1. インターホンは自分で交換できますか?
→ 配線工事を伴う場合は資格が必要です。ワイヤレス型なら自分で設置可能です。
Q2. 賃貸物件のインターホンが故障した場合、費用は誰が払いますか?
→ 原則として大家・管理会社負担ですが、入居者の過失による場合は自己負担です。
Q3. サウンドモニターや音感センサーは誤作動しませんか?
→ テレビ音や生活音で反応することがありますが、感度調整で軽減できます。
Q4. インターホンの寿命はどのくらいですか?
→ 約10〜15年が目安。音が小さくなったり反応が遅い場合は交換時期です。
Q5. スマホ連動型にすると月額料金がかかりますか?
→ 無料アプリもありますが、録画保存などの有料オプションも存在します。
まとめ|インターホンが別の部屋で聞こえない悩みをスッキリ解決
自宅の構造とライフスタイルに合わせた最適な方法を選ぼう
聞こえにくさの原因は、住宅構造・生活音・機器劣化などさまざまです。
まずは原因を正しく見極め、自宅に合った方法を選ぶことが解決への第一歩です。
後付け・スマホ連携・光通知など多様な選択肢を検討しよう
現在は、後付け可能なワイヤレス型やスマホ通知対応モデル、光・振動で知らせる機種など、多様な選択肢があります。
家族構成やライフスタイルに合わせて、最もストレスの少ない方法を選びましょう。
出典: Panasonic公式サイト/office110.jp/repair-0.com(2025年10月時点)


