ローソンには毎日、何十種類もの商品が各地から届けられています。それぞれの商品には適した温度管理や配送スケジュールがあり、それに応じて決まった時間帯に納品されるしくみとなっています。
商品の種類によって、配送方法やタイミングも異なり、特にお弁当やサンドイッチなどの生鮮品は鮮度が命。安全でおいしい状態を保つための工夫がたくさん隠されているんです。
また、ローソンの店舗では、限られたスペースとスタッフで効率よく商品を受け取り、棚に並べる工夫が日々行われています。
コンビニの裏側ではどんな工夫があるのか、物流のしくみとあわせて知ることで、いつも当たり前のように並んでいる商品たちがどれほど手間ひまかけて届けられているのかが見えてきます。
この記事では、そんなローソンの物流の裏側をやさしい口調でご紹介しながら、コンビニをより便利に使いこなすためのちょっとしたヒントもお届けします。
ローソンの商品はどこから、どうやって届くの?
物流センターから店舗までの基本フロー
ローソンの商品は、全国に点在する複数の物流センターで一括して管理され、商品ごとに温度帯や種類別に細かく分類・仕分けされています。
これらの物流センターは最新の設備を備えており、冷蔵・冷凍・常温といった異なる温度帯に対応した倉庫や、正確なピッキングを行う自動システムなどが導入されています。
仕分けされた商品は、各店舗の立地や混雑時間帯に合わせて、最適なルートで配送されます。
配送ルートの設計はとても緻密で、無駄な時間や燃料を削減できるように、AIによる最適化が活用されることもあります。
さらに、時間指定納品が徹底されており、店舗での受け取り・検品作業がスムーズに進むように工夫されています。
また、物流センターでは商品ごとの賞味期限のチェックや箱詰め、バーコード管理なども行われており、安全で効率的な配送体制が整えられています。
こうした物流の仕組みがあるからこそ、私たちはいつでも新鮮でおいしい商品を手に取ることができるのです。
多頻度小口配送ってなに?ローソンが採用する仕組みとは
「多頻度小口配送」とは、1日に何回も少量ずつ商品を届ける配送スタイルのことを指します。たとえば、朝・昼・夜と1日に3回配送することで、必要な商品を必要な量だけタイミングよく届けることができます。
この方式は、商品の鮮度を保つうえでとても重要です。特にお弁当やおにぎりなどの要冷蔵品は、長時間の保管に向かないため、小分けにして複数回納品することで、より新鮮な状態で店頭に並べることができるのです。
また、店舗側としても在庫スペースが限られているため、大量に一度に届くよりも、小分けの納品のほうが作業効率もアップします。
この仕組みによって、商品の廃棄ロスも減り、環境にもやさしい運営が可能になります。ローソンでは、こうした点にも配慮した物流体制を整えているのです。
24時間体制で動く「コンビニ物流」の特徴
コンビニは24時間営業しているため、物流もそれに合わせてフル稼働しています。早朝・日中・深夜と、時間帯ごとに配送トラックが動き、それぞれの商品を時間通りに届けられるよう調整されています。
特に深夜帯には、日中では交通量の多いエリアにもスムーズに配送ができるメリットがあるため、都市部では深夜〜早朝の配送が多く行われています。
また、各時間帯に合わせた配送内容の工夫もあり、朝は朝食系商品、昼は飲料やスナック、夜は冷凍食品や日配品など、効率よく商品が補充されるよう考えられています。
配送ドライバーさんたちは、各店舗のルールや納品場所、混雑時間帯などを把握しながら、安全運転で確実に商品を届けてくれています。
こうした絶え間ないサポートによって、コンビニは「いつでも欲しいものが手に入る」場所として、私たちの暮らしを支えてくれているんですね。
商品ごとに違う!ローソンへの納品時間帯
食料品(弁当・おにぎり・サンドイッチ)の納品タイミング
一番早い時間帯に納品されるのが食料品です。これは、食事のタイミングに合わせて新鮮なものを提供するために、とても重要な工夫のひとつです。
多くのローソン店舗では、朝・昼・夕方のピークに対応するため、1日に2〜3回に分けて納品されています。
特に朝は重要で、7時〜9時の時間帯には多くのお客さまが通勤前に立ち寄ります。そのため、この時間までに朝食用のおにぎりやサンドイッチがきちんと棚に並ぶように、早朝の時間帯に合わせて配送が行われます。
さらに、昼食用の商品は午前中〜正午前後にかけて追加で納品され、夕方や夜には夕食ニーズに応える商品も補充されるというサイクルになっています。
このように、食料品は「必要なときに、必要なだけ、できるだけ新鮮な状態で」というコンセプトのもと、タイミングを細かく見極めて納品されているのです。
これにより、常にフレッシュな状態の食べ物が提供され、品質と満足度が保たれているのですね。
冷凍食品・アイス:温度管理と深夜の配送がカギ
冷凍食品やアイスクリームといった商品は、特に厳密な温度管理が求められます。そのため、専用の冷凍トラックによって輸送され、マイナス温度をキープしたまま各店舗に届けられます。
配送は主に夜間〜早朝にかけて行われることが多く、これは道路が空いている時間帯にスムーズに移動できるという利点があるほか、日中の混雑を避けて確実に納品作業を進めるためでもあります。
特にアイス類は少しの温度変化でも品質に影響が出てしまうため、保冷材やパネルなどで二重三重の保護がなされているんです。
納品後も、店舗側ではすぐに冷凍庫へ収納され、売り場への補充も時間をかけずスムーズに行われます。こうした一連の流れによって、いつでも美味しく、安心して冷凍食品やアイスを選べるようになっているのです。
常温商品(お菓子・飲料)の補充タイミング
飲料やスナック類といった常温商品は、多くの場合、日中から夕方にかけて配送されることが一般的です。
これは、朝や昼のピークタイムを避けることで、店舗スタッフが比較的余裕をもって受け取り・品出し作業を行えるようにするためです。
納品された商品は、まず検品されてからバックヤードに一時的に保管され、タイミングを見て店頭に並べられます。
常温品は冷蔵や冷凍品のような厳しい温度管理が必要ないため、多少の時間的余裕をもって作業を進められるのも特徴です。
また、飲料のペットボトルや缶などは重量があるため、品出し作業には体力が必要です。スタッフの人数や他の業務の合間を見て、無理のないタイミングで棚に並べられるように計画されています。
スナック菓子なども一度に大量に補充することが多く、売り場スペースに余裕を持たせる工夫も欠かせません。
こうした作業は、時間帯だけでなく、曜日や季節、セール時期などによっても変化します。
たとえば夏場は飲料の補充が頻繁になる一方、冬はホット飲料系が増えるなど、需要に合わせた柔軟な対応が求められています。
雑誌・日用品・サービス品はどう運ばれる?
雑誌や日用品などは、ほかのカテゴリーと比べてやや異なる納品サイクルで運ばれることが多いです。一般的に、週に数回程度の決まったスケジュールで届けられ、配送曜日は店舗ごとに設定されています。
雑誌は発売日に合わせてピンポイントで届くように調整されるため、出版社のスケジュールと物流の連携が重要になります。また、最新号が並ぶタイミングを逃さないよう、時間指定で届けられるケースもあります。
日用品はトイレットペーパーや洗剤、文房具など幅広い商品が含まれ、基本的には常温品と一緒に納品されることが多いですが、量やタイミングによっては別便になることも。
サービス関連品(コピー用紙や店内印刷関連の資材など)は、必要になったときだけ発注・納品されるケースもあり、イベントや季節商品の入れ替えと連動して調整されることもあります。
これらの商品の補充も、店舗運営のスムーズさを支える大切な一部となっています。
納品時間を決める要因は?地域や立地で変わる理由
駅前・郊外など立地で大きく変わる配送時間
ローソンの店舗は、日本全国にさまざまな立地で展開されています。駅前やオフィス街、住宅街、郊外の幹線道路沿いなど、立地によってお店の混雑時間や利用される時間帯が大きく異なるため、商品が届く時間帯も変わってきます。
たとえば、駅前の店舗では通勤・通学の時間帯にお客さまが集中するため、それに間に合うよう早朝に納品されることが多くなります。
一方で、郊外のロードサイド型の店舗では、車での来店が中心になるため、少し遅めの時間帯や夜間にかけての配送が中心になることもあります。
また、駐車場や荷下ろしスペースの有無によっても、配送のしやすさや時間帯が変わることがあります。
道路の幅が狭かったり、交通量の多い場所では安全性の確保のため、深夜や早朝の納品に限定されることもあり、こうした事情も配送計画に大きく影響しています。
天気や渋滞、工事…物流の「見えない壁」
天候や交通状況も、ローソンの納品にとって重要な要素です。大雨や積雪、台風などの悪天候時には、道路状況が悪化してトラックの移動が遅れることがあります。
また、突然の事故や渋滞、近隣での道路工事など、予測の難しい要因も多く、予定通りに商品が届かないことも。
そのため、物流会社やローソンでは、万が一の遅延にも対応できるように、あらかじめ予備時間を設けた配送スケジュールを組んでいます。
場合によっては代替ルートを使ったり、別便で補充を行うなどの工夫もされており、トラブルがあってもお客さまに迷惑がかからないよう最大限の配慮がなされています。
また、ドライバーさん同士の連携や情報共有も活発に行われており、刻々と変わる現場の状況に柔軟に対応する体制が整えられているのも、コンビニ物流の強みのひとつです。
イベント時や新商品発売日など特別な納品事情
ローソンでは、季節のイベントや話題の商品発売など、特別なタイミングにあわせて通常より多めの在庫が必要になることがあります。
たとえば、クリスマスやバレンタインといった季節イベントでは、それ専用の特設棚が設けられ、多くの商品が一度に納品されます。
また、新商品のスイーツやキャラクターコラボ商品などは、発売日当日に行列ができるほどの人気を集めることも。
そのため、こうした商品の納品には特別な体制が組まれ、通常よりも多い本数が、確実に各店舗へ届けられるよう手配されるのです。
納品トラックの台数を増やしたり、夜間・早朝のどちらにも対応できるように便を分けるなど、細やかな工夫が行われています。
店舗側でも、こうした特別納品に対応できるよう事前準備を行い、スムーズな受け取りと品出しができるように体制を整えています。
店舗スタッフの工夫と裏側をのぞいてみよう
品出し・検品はスピード勝負!店員さんの1日の流れ
納品された商品は、できるだけ早く検品し、棚に並べることが求められます。これは、商品が届いたタイミングとお客さまの来店ピークが重なる前に作業を終えるための工夫です。
特に朝と昼のピークタイム前は、スタッフ全員が連携してスムーズに作業を進める必要があります。
検品では、伝票と実際の納品内容を照らし合わせ、破損や数の間違いがないか丁寧に確認します。その後、バックヤードに仮置きした商品を効率よく売り場に移動させ、すぐに補充できるようにします。
作業中はお客さまの動線を邪魔しないように配慮しながら、素早くかつ丁寧に進める必要があるため、集中力とチームワークがとても大切です。
また、経験豊富なスタッフは、売れ筋商品や季節ごとの傾向を踏まえて、どの商品を優先して補充すべきか判断する力も備えています。
時間帯ごとの売れ行きを想定しながら、計画的に品出しを進めていくことで、売り逃しを防ぐといった工夫もなされています。
ミスを防ぐ工夫・深夜や早朝の人員体制とは?
納品作業は、できるだけ混雑時間を避けて行われます。そのため、多くの店舗では深夜や早朝に集中して納品・検品・品出しが行われています。
こうした時間帯はスタッフの人数が限られることもあり、少人数でも効率よく作業を進められるような体制が整えられています。
作業手順があらかじめ決められており、誰がどの作業を担当するのかが明確に分担されています。
たとえば、検品を担当する人、商品を仕分けて売り場に運ぶ人、棚に並べる人といった具合です。
こうした分業によって、ミスを最小限に抑えながらスピード感のある作業が可能になっています。
また、過去の納品記録や売上データを活用して、どの時間帯にどれだけ人員が必要かを把握し、必要に応じて人員配置を調整する工夫もなされています。
深夜帯でも一定の品質とスピードを両立させるために、現場ではさまざまな工夫が凝らされているのです。
バックヤードの工夫:狭い空間で効率的に動く方法
コンビニのバックヤード(店舗裏の作業スペース)は限られた広さしかないため、その中でいかに効率的に作業を進めるかがポイントになります。
棚の高さや配置を工夫してスペースを有効に使ったり、作業導線を短くすることで無駄な動きを減らしています。
また、棚にはカテゴリごとに商品が整理されており、どこに何があるのかひと目でわかるようにラベルが貼られていることもあります。
これにより、新人スタッフでも迷わず作業ができるようになり、作業のスピードと正確性がぐんと向上します。
さらに、納品時間帯に合わせて一時的に商品を置けるスペースを確保したり、カートやかごの配置を工夫して取り出しやすくするなど、細やかな工夫が随所に見られます。
限られた空間の中でも、スタッフ全員が快適に動けるよう、日々の改善が重ねられているのです。
よくある疑問に答えます!ローソン納品Q&A
Q. すべての商品は同じトラックで届くの?
A. 実は、商品によって適した温度帯が異なるため、ローソンでは複数の温度帯に対応した配送体制が整えられています。
そのため、すべての商品が同じトラックで運ばれるわけではありません。
冷蔵品、冷凍品、常温品といったように、それぞれ専用のトラックが使われるケースが多く、特に品質維持が重要な生鮮食品や冷凍アイスなどは、専用の冷蔵・冷凍トラックで細やかに温度管理されながら届けられます。
これにより、商品はおいしさや安全性を損なうことなく店頭に並ぶことができるのです。コンビニの物流はこうした見えない配慮で支えられているんですね。
Q. 新商品のお菓子や飲み物は何時に入荷する?
A. 新商品は主に早朝や夕方のタイミングで納品されることが多いです。これは、多くのお客さまが来店するピーク時間に合わせて商品を並べたいという意図があります。
特に人気のある話題商品や期間限定アイテムは、発売日当日の朝に届くよう調整され、できるだけ早く棚に並べられるよう店舗スタッフもスタンバイしています。
中には、夕方の便で追加納品される場合もあるため、早朝と夕方の両方が狙い目。
公式アプリや店頭ポスターなどで事前に情報をチェックしておくと、お目当ての新商品を見逃さずにゲットできる可能性が高まりますよ。
Q. 深夜のローソン、商品棚が空なのはなぜ?
A. 深夜にローソンへ行くと、棚がすこし寂しい…そんな経験はありませんか?その理由は、まさに納品や品出し作業のタイミングに関係しています。
深夜から早朝にかけて、多くの商品が納品されますが、その直後の時間帯はまだ検品や品出しが終わっていないことがあるため、棚が一時的に空になることがあるのです。
明け方には新しい商品がしっかりと並び始めるので、少し時間をおいて再来店すると、きちんと補充された棚を見られることが多いです。
深夜のローソンは、まさに新しい1日が始まる準備をしている真っ最中ともいえる時間帯なんですね。
Q. 納品時間は店舗ごとに変えられるの?
A. 基本的には、配送ルートや物流スケジュールはあらかじめ設定されていますが、すべての店舗が同じ時間帯で動いているわけではありません。
店舗の立地条件や混雑状況、道路の交通事情などに応じて、ある程度柔軟に調整が行われることもあります。
たとえば、駅前のように交通量が多いエリアでは、早朝や深夜に納品することで混雑を避ける工夫がされています。
また、特別なイベントや新商品の発売などがある日は、臨時の便が追加されることもあるため、納品スケジュールは状況に応じて最適化されているのです。
ローソン物流の強みはなに?競合コンビニとの違いをチェック
セブン・ファミマと比べてどう違う?物流方式の特徴
ローソンは、多頻度小口配送をいち早く導入したコンビニチェーンとして業界でも注目されています。
セブンイレブンやファミリーマートももちろん強固な物流網を持っていますが、ローソンは特に“柔軟性”と“タイムリーな納品”に長けた体制を持っているのが特徴です。
例えば、セブンイレブンが1日2回程度の配送で大量の商品をまとめて納品するスタイルが多いのに対し、ローソンでは商品カテゴリごとにタイミングを分けて、1日に3〜4回の頻度で細かく納品する体制が構築されています。
これにより、商品の回転率が高くなり、売れ筋や季節商品の品切れを防ぐことができるだけでなく、バックヤードの保管スペースを有効活用することも可能となります。
また、納品タイミングがより店舗の運営状況や来店ピークに合わせて設定されているため、販売機会を逃しにくいのも強みです。
ローソンの物流は、各店舗の事情に合わせたカスタマイズ性が高いと言われており、地域ごとの違いや需要変化にもきめ細かく対応できる点が、他社との差別化ポイントとなっています。
PB(プライベートブランド)と納品スピードの関係
ローソンのPB(プライベートブランド)商品は、独自の工場や契約製造元を通じて生産・供給されるため、納品スピードに優れています。
多くのPB商品は、通常の商品よりも短いサイクルで発注・生産・配送されるように設計されており、これによって新商品の投入から店舗展開までのリードタイムを大幅に短縮することができます。
さらに、PB商品の物流はローソン専用のルートで運ばれることが多いため、混載による遅延リスクも少なく、常に一定の品質とスピードを保った状態で店舗に届けられます。
これにより、話題の商品や季節限定品をタイムリーに店頭に並べられるという強みが生まれ、顧客満足度の向上にもつながっているのです。
ローソンで新商品をいち早く手に入れるコツ
新作スイーツ・お弁当は何曜日に入荷が多い?
ローソンでは、新商品のスイーツやお弁当などが入荷する曜日には一定の傾向があります。特に火曜日と金曜日は、新商品の発売日として設定されることが多く、これらの曜日に合わせて店頭に並ぶケースが目立ちます。
この傾向は、週末に向けた需要や平日のおやつニーズを見越して設定されており、お客さまの購買行動にあわせて計画されています。
さらに、発売前日には店内ポスターや陳列棚の案内などでも告知されることがあり、アプリ上でも「近日発売」などのタグ付きで紹介されることがあるため、見逃さない工夫がされています。
また、季節限定や地域限定商品などもこのタイミングで登場することが多く、スイーツ好きの方には特に注目すべき曜日です。
週の始まりや週末直前のワクワク感を引き立てるように、新商品が投入される流れになっているのですね。
アプリ・店舗張り紙で事前チェックする方法
新商品を確実に手に入れたい場合は、事前に情報をチェックするのがポイントです。
ローソン公式アプリでは、「新商品情報」や「おすすめ商品」といったコーナーが用意されており、発売日や販売地域、商品の写真・説明などがわかりやすく掲載されています。
また、店舗の入口やレジ付近には、ポスターやPOPが掲示されることも多く、発売日が近づくと特に目立つ位置に掲出されます。これらを活用することで、お目当ての新商品に出会える確率がぐんとアップしますよ。
定期的にチェックする習慣をつければ、お気に入りの商品を見逃すことなく、より一層ローソンでのお買い物が楽しくなるはずです。
ローソン店舗で働いてわかった納品のリアル
実際の納品作業スケジュール
ローソンの納品作業は、1日に何回かに分けて行われるのが一般的です。主に「早朝・昼・深夜」の3つの時間帯に分かれており、それぞれの時間帯には異なる種類の商品が届きます。
たとえば、早朝にはおにぎりやお弁当などの食料品が多く、昼には飲料やスナック類、深夜には冷凍食品や日配品などが配送される傾向があります。
各納品タイミングには、専任の担当スタッフが配置され、商品の受け取りから検品、バックヤードへの一時保管、そして店頭への品出しまで、一連の流れをスムーズにこなします。
スタッフは配送の時間にあわせて出勤したり、シフトを調整することで、業務に支障が出ないよう工夫しています。
また、納品された商品は内容確認後、破損や数量ミスがないか丁寧にチェックされたうえで、できるだけ早く棚に並ぶよう努力されています。
納品の流れは、見た目以上にスピードと正確さが求められる作業であり、店舗運営の要とも言える部分です。
そのため、経験や慣れがものを言う業務でもあり、ベテランスタッフの判断力や手際の良さが作業効率に大きく影響します。
忙しい時間帯あるある
朝の通勤ラッシュが始まる7時台や、昼食前後の11時〜13時ごろは、来店するお客さまの数が一気に増える時間帯です。
この時間に納品作業やレジ業務、品出しが重なってしまうと、どうしても混雑しやすくなってしまいます。
そのため、店舗では納品や品出しの作業をできるだけ人の少ない時間帯に回す工夫がされています。
たとえば、早朝5時〜6時にかけての時間に品出しを行ったり、お昼のピークが過ぎた14時以降に納品作業をまとめたりと、タイミングの調整によってスムーズな運営がなされています。
また、忙しい時間帯は、スタッフ同士の声かけや連携もより重要になります。
レジ担当が一時的に品出しをサポートするなど、柔軟な体制でお客さまへの対応と納品作業の両立を図っているのです。
納品トラブルとその対処法
どれだけ綿密に計画していても、物流の世界では予期せぬトラブルが起きることもあります。
たとえば、天候不良による配送遅延、納品ミスによる商品不足、破損品の発生などがその一例です。
そんなとき、ローソンのスタッフは現場で臨機応変に対応しています。
バックヤードにある在庫を使って一時的に補充したり、代替商品を目立つ場所に配置したりして、お客さまが不便に感じないよう最大限の配慮がされています。
また、発注担当がすぐに本部や配送センターと連絡を取り、次回の納品で不足分を補う手配を行うこともあります。
さらに、トラブルを想定したマニュアルや対応フローが用意されており、新人スタッフでも安心して対応できるようサポート体制が整っているのもポイントです。
これらの対応力が、コンビニの「いつでも商品がある」という安心感を支えているのです。
深夜のローソンってどうなってるの?
納品直後の品出し前タイムとは?
深夜帯にローソンへ商品が届いたあと、すぐに棚に並ぶわけではありません。
納品された商品は、まず検品や仕分けといった作業を経てから、順番に売り場へ運ばれます。
そのため、一時的に棚が空になっていたり、補充がまだされていないように見える時間帯が存在します。これがいわゆる「品出し前タイム」と呼ばれるタイミングです。
この時間帯は、店舗スタッフがバックヤードで検品を行ったり、売り場の状況を見ながら補充の準備をしていることが多く、表からは少し静かに見えるかもしれません。
しかし実際は、スムーズな商品陳列のために裏では丁寧な作業が行われているんです。
新しく届いた商品の賞味期限を確認したり、古い在庫と入れ替える準備をしたりと、見えないところで工夫が凝らされている時間なのです。
夜中の補充作業が静かに行われている理由
夜間のローソンでは、お客さまが少ない時間帯を活かして、スタッフが静かに補充作業を進めています。これは、深夜にも利用されるお客さまに不快な思いをさせないようにという心配りの表れでもあります。
棚の隅にカゴが置かれていたり、少し商品が動かされている様子が見られたら、それはまさに補充の途中。
作業音を極力抑えたり、お客さまの動線を妨げないようなレイアウトにするなど、夜間ならではの配慮がなされています。
また、深夜はスタッフの人数が限られていることが多いため、効率よく作業を進めるための段取りも重要です。
どの商品から補充するか、バックヤードからの動線をどう確保するかといった細かな工夫を通じて、翌朝に向けてお店を整えているんですね。
ちょっと豆知識!物流業界で使われる用語集
「多頻度小口配送」「チルド」「バックヤード」などをやさしく解説
- 多頻度小口配送:これは、1日に何度も小分けにして商品を届ける配送方法のことです。たとえば、朝・昼・夕方といった具合に、時間帯を分けて少量ずつ商品を配送します。これにより、商品の鮮度を高く保つことができたり、店舗側での在庫管理がしやすくなるなど、たくさんのメリットがあります。とくに、生ものやお弁当などを多く扱うコンビニにはとても適した配送スタイルですね。
- チルド:「チルド」とは、冷蔵の一種で、おおよそ0〜5度前後の温度で管理された状態のことを指します。ローソンではお弁当やサンドイッチ、サラダなど、要冷蔵の商品にこの温度帯が使われています。冷たすぎず、かといってぬるくならない絶妙な温度が、食品の品質を守ってくれるんですね。また、チルド商品は消費期限が短いため、配送や品出しのタイミングにも細かい注意が払われています。
- バックヤード:コンビニの「バックヤード」とは、お店の奥にあるスタッフ専用の作業スペースのことです。在庫の商品を一時的に保管したり、検品や品出しの準備をしたりする場所として使われています。限られたスペースで効率よく作業を進めるために、棚の配置や動線などにも工夫が凝らされており、まさに“お店の心臓部”ともいえる場所なんですよ。
知っておくと便利!納品直後を狙えば品揃えが豊富に
おすすめの時間帯は朝?夜?
ローソンで商品がいちばん揃っているのは、やはり納品された直後の時間帯です。
とくにおすすめなのは、朝の8時〜10時と、夕方の16時〜18時。
この時間帯は、各種商品が棚に並びはじめるタイミングで、選択肢が豊富になっています。
朝の納品では、お弁当やおにぎり、サンドイッチなどの食料品が中心に並びます。
出勤前や通学前に立ち寄る方に向けて、種類も多く、新しい商品が出揃う絶好のタイミングです。
とくに「できたて感」や「フレッシュさ」を重視する方には、朝の時間帯がぴったりでしょう。
一方、夕方の納品では飲料やスナック、夕食用のお弁当、冷凍食品などが追加されるケースが多く、お仕事帰りに立ち寄るお客さまに合わせて補充されています。
この時間帯も、品揃えが安定しているため、目的の商品に出会える可能性が高いです。
セール・新商品目当てならこの時間をチェック!
新商品は、その多くが早朝便で納品されることが多いため、開店直後〜午前中にかけてが狙い目。
特に話題のコラボ商品や数量限定のスイーツなどは、午前中のうちに売り切れてしまうこともあるので、なるべく早い時間にチェックしてみてくださいね。
また、セール対象の商品も、納品と同時に補充されることが多く、在庫が豊富な午前中〜昼過ぎまでに足を運ぶと良いでしょう。
夕方になると売り切れていることもあるので、余裕をもって動くのがポイントです。
さらに、公式アプリやチラシで事前にチェックしておけば、どの曜日・時間帯に入荷されやすいか予測しやすくなります。
ローソンの納品タイミングを少し意識するだけで、より賢く、満足のいくお買い物ができるようになりますよ。
まとめ|ローソンの納品の裏側は、私たちの暮らしを支えている
毎日何気なく立ち寄っているコンビニですが、その裏ではたくさんの工夫と努力が積み重なっています。
物流と納品のタイミングを少し知るだけで、お買い物の効率も楽しさもぐっとアップします。
ローソンの納品のしくみを知れば、いつ・どんな商品が狙い目なのかがわかってきます。
ちょっとしたコツを活かして、よりスマートで満足度の高いコンビニ利用を楽しんでみてくださいね。